カルト・ミュージック・コレクション CULT MUSIC COLLECTION



カテゴリ:ポストパンク( 1 )


Second Edition / PUBLIC IMAGE LTD

e0111398_1401046.jpg華麗なテクニックがある訳ではない。暴力的な攻撃性が感じられる訳でもない。しかしパブリック・イメージ・リミティッドの音楽には、他の何物にも代えられない魅力がある。おそらくその理由のひとつは、ジョン・ライドンのボーカルにあるのだろう。もうひとつの理由は、ジャー・ウォーブルのベースだろう。

このもたついたリズム感はなんだろう。この単純すぎるほどの構成はなんだろう。もしかしたら自意識過剰な学生バンドの練習風景を録音したかとも思われても仕方がないかもしれない。しかしここには得体の知れない魅力がある。リズム感とか演奏技術とか曲の構成とか、そのようなあらゆる音楽技法を超越したところの魅力だ。しかしもちろん実際は周到に計算しつくされた音楽であるのだが、その計算されたところを感じさせないところが凄いのだ。

このアルバムはもともとパブリック・イメージ・リミティッドのセカンドアルバムで、45回転の12インチLP3枚を金属ケースに入れて発売され「Metal Box」と呼ばれたものだった。12インチつまり直径30cmのLPレコードと同じでありながら回転数をLPの33回転ではなく45回転にしたのは、その方が単位時間あたりの記録溝が長くとれるからで、音の再現性が良くなることが期待でき、とりわけ高音の再現性は改善されるだろう。この「Metal Box」を33回転のLPにして2枚組で発売されたものがこの「セカンド・エディション」である。

BGM的に聞き流したのではこのアルバムの凄さは伝わらないだろう。2007年という今になって聴いても、新鮮さを失っていないことに驚く。このアルバムが当初「Metal Box」として発売されたのは1979年。「セカンド・エディション」として発売されたのは1980年であったようだ。このCDには「1979年」のクレジットがある。ワーナーブラザーズから発売された米盤のCDだ。(20070423/yoc/カルト・ミュージック・コレクション)
[PR]
by cultmusic | 2007-04-23 00:55 | ポストパンク


ロック、ジャズ、現代音楽など、あらゆる音楽を熱くレビューする。読め!聴け!